MSFC ヒトチズプロジェクト

こんにちは!生物資源学部2年の岡田まりです。
今回は、「ヒトチズプロジェクト」の活動について紹介します。
「ヒトチズプロジェクト」って??

 

―津市美杉町 伊勢奥津宿、その昔の様子を見てみたい―
私、岡田まりのこんな願いから生まれたプロジェクトです。

 伊勢奥津宿、私が惚れてしまったこの町を紹介します。

そこは古くよりお伊勢参りの宿場町として栄えた町でした。
地域の方のお話によると、つい30年前までは活気があり
人々の生活が成り立っていました。

しかし、主要産業である林業の衰退とともに次第に人が
いなくなり、現在では限界集落となっています。

昨年、津市景観計画重点地区に指定された宿場町には
昔ながらの家々が立ち並び、その軒下には町の活性化のため、
屋号が描かれたのれんがかかっています。
シャッター街ならぬ「のれん街」は語り部さんたちによって
語り継がれ、観光客を楽しませています

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 私は地域の人々にお話を聞くなかで現代の生活とは異なる世界観から学び、面白さを感じました。
この気持ちを地図に表し、伊勢奥津宿に来てくれた人にも知ってもらいたい。そう思うようになりました。

 今回の訪問では、「まねきや」の奥さんに既存の地図(「いにしえの道 伊勢本街道美杉案内マップ」)を広げながら、一つ一つのお店の様子を教えてもらいました。生きたお話を聞くことで、頭の中で奥津の町がよみがえります。

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―紺屋って何?
―このお店は何を売り、どんな役割があったの?

様々な疑問に、奥さんは丁寧に答えてくださいました。感謝申し上げます。全行程約4.1㎞、90軒近くある建物について学び、やっぱりここは面白いと再認識しました。同時に、町の文化と先人たちの生きる知恵を語り継ぐ人々の数の減少、高齢化の波に対して、データの集積と保存の必要性を強く感じました。
私にできることは何だろうと考えた結果がこの絵地図にすることでした。

 現在、津市在住の絵地図作家さんの助言を乞い、地図を描く方法や道具などを参考にさせてもらっています。今後の方向性としては、実際に町を歩いて、強調する部分などを考えていくことを計画しています。それから、実際に国土地理院殻道路などの地物を写し取っていきます。今回の訪問は本プロジェクトの大きな第一歩となりました。

今回はここまでです。お読みいただき、ありがとうございました!