MSFC『多文化共生チーム』 第11回インタビュー

2018.10.25

 

こんにちは!
MSFC『多文化共生チーム』です。

2018年 8月27日に、第11回目の取材を行いました。
今回は、機械メーカーにお勤めの、バウシュケ・ソーレンさんです。

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名前: バウシュケ・ソーレン

出身国: ドイツ

勤務先:機械メーカー

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インタビュー(2018年 8月27日)

Q.大学生の時の専門を教えてください。

A.

ハイデルベルク大学哲学部日本学科、ハイデルベルク大学大学院現代言語学部会議通訳学科専攻修士課程で日本語や通訳について勉強しました。
もともと日本語に対して興味を持った理由は、スタジオジブリの作品をはじめとする日本のアニメに興味があったからです。
また、大学の卒業が近づいてきたら、仕事においても日本語を使い続けたいと考えるようになって、大学院で会議通訳の勉強を始めました。

Q.日本で働いてみたいという気持ちはありましたか。

A.

正直に言いますと、日本で働きたいという気持ちがあったというよりも、妻が日本に住みたいと言ったので、妻と一緒にいられるように、日本を選んだというのが正しいと思います。
と言っても、日本は食文化や風景などの魅力がたくさんありますし、外国人の私にとっても住み慣れやすかったと思います。

Q.今の仕事について教えてください。

A.

今は日本で機械メーカーの社内通訳を務めています。
仕事内容は通訳だけではなく翻訳もあり、また出張もありますし、多岐にわたる仕事です。
いろいろな分野の通訳ができるため、ますます自分の視野が広がると感じています。
今の仕事は、ハイデルベルク大学の大学院で会議通訳の先生を務めている日本人の先生が紹介してくれて見つけました。
それが去年の9月でしたが、私はすでにその前から日本で仕事をするための就職活動に取り組んでいたにもかかわらず、ドイツにいるためすぐに日本の会社の面接に応えられないというような理由で、ほとんど進みませんでした。
しかし、今の会社が既存の通訳に加えてもう一人募集していることを先生から聞いて、応募してみると、3つの面接や試験を経て今の仕事に就くことができました。

Q.今の日本での生活はどうですか。困っていることや心配事はありませんか。

A.

人生で初めて、経済的にある程度の安心感を感じていて、毎日が幸せです。
仕事は大変な時もありますが、一般の日本企業より全世界にビジネスを広げている企業としていろいろな面で配慮してもらっています。
また、妻がいつも応援してくれますし、すぐに田舎での生活に適応してくれたことも大きな助けです。

Q.ビザの種類を教えてくださいますか。また、どのくらいの頻度で国に帰りますか。

A.

ビザは労働ビザですが、仕事に依存しないように、いつか配偶者ビザに切り替えようと考えています。
結婚式を挙げるために2018年に一回ドイツに帰国しましたが、今年は帰国する予定はありません。

Q.これから日本で働きたいと思っている外国人の方に、メッセージやアドバイスをお願いします。

A.

まず、就職活動は日本で行うと一番便利です。
面接に早く対応できることや時差に関係なくスムーズにメールなどのやり取りができることを重んじている会社が多いからですね。
そして、外国人が応募する際、正式な応募だと信じられないこと(偽物だと疑われたりすること)もあるため、自分を応募先に斡旋してくれる就職エージェントに頼むといいと思います。
そして最後に、自分の家族や友達を残して、離れたところで生活する価値もじっくり考えるべきだと思います。
最初の頃は興奮や変化が多くて、あまりにも時間が早く流れていくように感じるかもしれませんが、 何か月か経つと寂しく感じることもあります。
その時になったら自分の選択を後悔しないように、ちゃんと将来の自分(なりたい自分)を想像してから海外での生活を始めるという心構えをした方がいいと思います。