2019.2.19
こんにちは!
MSFC『多文化共生チーム』です。
2019年 2月15日に、第12回目の取材を行いました。
株式会社エスケイワードの、朴 英花さんです。
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インタビュー(2019年2月15日)
Q.来日のきっかけについて教えてください。
A. |
私は朝鮮族なんですが、私の通っていた中学校は、入学したら日本語か英語のクラスに自動的に入れられるシステムで、私は日本語の方に振り分けられました。 そういうわけで、日本語に初めて触れたのはずいぶん早かったです。 姉も日本語が出来たこともあり、自然と高校でも日本語を学ぶようになり、高校卒業後、中国で日本語学校の教師として4年ほど働いていました。 日本人のように、いや、日本人よりも日本語がうまくなりたいという気持ちで日本に留学しようと思いました。 日本に来たのが2009年9月なので、もう10年目になります。 最初は、民間の日本語学校で1年半ほど大学入学のために準備をしました。 その後、三重大学に入学することができました。
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Q.三重大学ではどんな勉強をしましたか。またどんな生活を送りましたか。
A. |
人文学部文化学科に所属していたんですが、日本語学や日本文学の授業をたくさん受けた思い出があります。 その他、SA(Student Assistant)といって、学生の身分で同じ三重大学生を授業中サポートするという資格も取りました。 この資格を取るためには、いくつかの授業を受ける必要があるのですが、頑張ってそれを全部受けて、SAとして同じ三重大学生をサポートできたのは嬉しかったです。 授業関係以外で印象に残っているのは、2年生と4年生の時に大学祭で出した韓国料理の店です。 いろんな留学生も遊びに来てくれたし、好きな料理でお店が出せて、本当に楽しかったです。 生活に関しては、両親から一度も仕送りをもらいませんでしたので、奨学金やアルバイトで生計を立てていました。 日本語能力試験でいい点を取るともらえる奨学金というのがありまして、もともと1級を持ってはいたのですが(満点を取ったこともあります!)、その奨学金欲しさにまた能力試験を受け直したりもしました。 結果は残念ながら満点に2点足りない178点。 それでも2年間奨学金をいただくことが出来ました。
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Q.就職活動はどうでしたか。
A. |
本当に大変でした。 昔は留学生枠というものもあったようですが、私が就職活動をした時には、ほぼ日本人学生と同じ枠で探しました。 ですから、同級生の日本人の仲間と同じように就職活動をしました。 さっきお話ししたように、私は日本語能力試験で満点を取ったこともありますし、日常生活において日本語で困ったことはほとんどありませんでした。 しかし、エントリーシートを書くのにはずいぶん苦労しました。 日本人の友だちに見せてもらったりもしましたが、結局、書く内容は人それぞれ違うので、自分はどう書くべきなのかとずいぶん悩みました。 それで、日本語の先生に見ていただいたりもしました。 卒業間際に交通事故に遭ってしまい、結局卒業までに就職先を見つけることが出来なくて、ビザを延長して就職活動を続けました。 卒業して1か月して、ようやく今の会社に就職でき安心しました。 それにしても、日本ではどこもエントリーシートを手書きしないといけず、会社によって志望動機や自己PRを書く欄の大きさが違っていたりして、長くしたり短くまとめたりするのも簡単ではありませんでした。 エントリーシートが理由で応募を辞めた会社もありました。 中国で手書きというのは、あまり聞いたことがありません。
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Q.今はどんなお仕事をしているんですか。
A. |
翻訳の会社でコーディネーターをしています。 アジアの言語のみならず、欧米やその他の言語の翻訳依頼が来たら、私が訳者やチェッカーの方たちに仕事を振り分けます。 もちろん自分で翻訳やチェックを担当することもあります(中国語と韓国語)。 在留資格は、「技術・人文知識・国際業務」です。 この会社には2015年5月に入って2年ほど働きましたが、その後育児休暇で2019年3月いっぱいまでお休みをいただいています。
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Q.ご家族のことを教えてください。
A. |
中国で働いていたときの同僚が今の主人なのですが、一緒に日本に来て、同じタイミングで大学に入りました。 そしてお互い大学を卒業して就職した後に結婚しました。 その後、息子が生まれて今に至ります。 主人も今名古屋で働いています。 共働きなので、息子は春から保育園に入ることになりました。 4月から久しぶりに職場に復帰するので、今少し緊張しています。
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Q.日本で就職したいと思っている留学生にアドバイスはありますか。
A. |
そうですね...。不安だから、楽だからという理由で同じ国の留学生同士で固まるのは、私はあまり良くないと思っています。 私は、いつも積極的に日本人のいるところや日本社会に飛び出すように心がけていました。 おかげでSAにもなれたし、大学祭でお店も出せたし、本当にいい思い出がたくさんできました。 何事も、積極的な姿勢で挑戦することが大切じゃないかと思います。 簡単にいかないことも多いとは思いますが、やっぱり最後まであきらめないことが重要だと思います。
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