2019.4.2
こんにちは!
MSFC『多文化共生チーム』です。
2019年 2月25日に、第13回目の取材を行いました。
今回は、四日市市内の病院にお勤めの、トンサード・ ティラヤー (ナナ)さんです。
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名前:トンサード・ ティラヤー (ナナ) 出身国:タイ 年齢:24歳 勤務先:四日市市の病院 |
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インタビュー(2019年2月25日)
Q.来日のきっかけについて教えてください。
A. |
初めて日本に来たのは、高校生の時でした。高校時代、MJESという奨学金をもらいながら1年間千葉県の女子高校に留学する機会があり、そこでほとんどゼロの状態から日本語を覚えました。最初は、クラスメイトが何を言っているかも分からず、困りましたが、途中から段々分かるようになってきて、帰国するころには、高校の授業もほとんど分かるし、クラスメイトと何の問題もなくしゃべれるようになっていました。その後、タイのカセサート大学で日本語を専門にして勉強しました。カセサート大学に在学しているときに、協定大学である三重大学で、日本語日本文化研究生として1年間、今度は文部科学省の奨学金で留学する機会を得ましたので、また日本に来ることが出来ました。ですので、日本語学習歴は結構長いです。そして、今回は、タイの大学を卒業した後の2018年3月に就職のために来日し、翌月の4月から四日市市にある病院に勤めています。 |
Q.就職活動はしましたか。
A. |
実は、就職活動らしい就職活動はしていないんです。三重大学に在学していたときの留学生の友だちのチューターさんが、今の仕事を紹介してくれたんです。そのチューターさんは、四日市市のある病院が、タイ人の通訳を探しているという話を聞いて、私のことを思い出してくれたそうです。この時は、すでに三重大学の留学を終えてタイに帰っていましたので、日本で働くかどうか少し悩みましたが、結局来ることにしました。 |
Q.今、どんなお仕事をしているんですか。
A. |
採用された時には、医療通訳をするようにと言われましたが、外国人の患者さんが来院されない時には、事務や内科の受け付けなどの仕事もしています。実は、私の勤めている病院は田舎の方にあるため、外国人がそれほど多いわけではなく、通訳以外のお仕事もかなりたくさんしました。仕事の割合としては、通訳以外の仕事が9割以上を占めています。その他、病院のホームページをタイ語に翻訳するということもやりました。最初の頃は、受付の仕事をしていて、特に高齢者の方たちの方言などがうまく聞き取れず、「ちゃんとした人を出してほしい」などと言われてしまったこともあります。私が外国人だと分からなかったようで、ちゃんとしていない日本人だと思われていたようです。また、患者さんの話す症状についてうまく聞き取れなかったり、厳しい患者さんがいたりして、大変でした。今は、もう慣れました。 |
Q.日本語のレベルと在留資格の種類について教えてください。
A. |
在留資格は「技術・人文知識・国際業務」です。日本語は大学2年生の時(2014年)にN2に合格しましたが、その後N1まだ取得していません。 |
Q.どのぐらいの頻度で帰国していますか。
A. |
働き始めて最初の半年は有給休暇がなかったので全然帰国できませんでした。でも、母が二度日本に遊びに来てくれて、一緒に北海道や関西旅行に行きました。 |
Q.生活や仕事で困ったことはありませんか。
A. |
日常生活で困ることと言えば、私の住んでいるアパートがとても田舎なので時々ホームシックになるということです。友だちも近くにはいないので、友だちと遊ぶなら、三重大学のある津市まで行ったり、名古屋へ行ったりしなければなりません。留学していた時は、同じ寮に住んでいる友達がいて、寂しい時は簡単にパッと会うことができました。今は週末まで待たないと友達と遊ぶことは難しいです。 |
Q.日本で就職したいと思っている三重大学の留学生にアドバイスはありますか。
A. |
一般的な日本企業に入るとしたら、規律を守ることが一番大事だと思います。そして、自分が何か間違えたと分かったら、あれこれ言い訳を考えないで、まずきちんと謝って、正しく直した方が良いと思います。 |