COC+参加校の学生を対象として行われたこの授業では、三重県の過疎地域における医療・健康・福祉の現状を知り、
課題の抽出や提案を目的に2泊3日の宿泊型PBL集中講義が実施されました。
参加者は三重大学6名、鈴鹿医療科学大学2名です。
事前学習
顔合わせとワークショップを行いました。「地域医療に関して」というテーマで2班でのグループワークを実施しました。
合宿1日目
1日目は三重県の医療・健康・福祉全般の総論と、津市の美杉町の医療・健康・福祉について学びました。
まず、三重大学にて講義形式で三重県の現状について学びました。
講師は株式会社医用工学研究所 代表取締役社長の北岡氏が登壇されました。
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次に、津市美杉町へ移動して、複合型の医療・福祉の現場である、美杉クリニック及び第二美杉地域密着型ケアセンターの見学を行いました。
美杉クリニック院長、田島氏からは地域医療についての講義もしていただきました。
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ケアセンターではデイサービスと老人ホームを複合させた、珍しいタイプのものでした。
説明を受けて、学生は興味津々に質問を行っていました!
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この後、宿泊施設へ向かい、グループワークを行いました。
講義と見学で受けた印象をまとめ、地域医療の課題の抽出に取り組みます。
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合宿2日目
宿泊施設を出発し、見学先である志摩市にある志摩市民病院へ向かいました。
志摩市民病院では院内、特に手術室の見学ができ、学生の関心が高まりました。
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志摩市民病院での学習は、救急で運ばれてきた患者の対応を特別に見学させてもらえたり、地域医療の現場を把握するため既に退院された患者様のご自宅へ伺い様々なお話を聞かせていただく等、学生にとって刺激のある内容ばかりです。
最後は院長の江角氏に振り返りをしていただき、地域に寄り添う病院の在り方を考えさせられる充実した時間となりました。
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宿泊施設に戻った後も授業は続きます。
院長の江角氏に加え、度々新聞等でも紹介されている、世界にたこ焼きを届け、笑顔を提供している森田氏(三重大学卒業生)にもお越しいただき、行動する重要性、一つの価値観に縛られない柔軟さ等、大学ではなかなか学ぶことができない視点の講演をいただき、学生達は感銘を受けていました。
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合宿3日目
最終日はこれまでの学びを振り返り、成果をアウトプットするためのグループ学習です。
地域における医療・健康・福祉を様々な視点で学習してきた内容をまとめ、グループ毎に提言を行います。
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課題を抽出し、その課題を解決するために具体的な方策を提言する機会を設けたことで、自分達は何ができるかを考えるきっかけになりました。
またその方策は実現できるのかを考えさせたため、理想だけではない学生だからこそ出来ることになっていきました。
事後学習
合宿中に江角先生が医師を目指すきっかけとなった映画「パッチアダムス」の上映会を実施しました。
その後、「この授業をより良くするには?」というテーマでグループワークを実施しました。
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