集中講義「三重の地場産業」を実施しました

2020.2.27
2月中に全4回の集中講義で、COC+オリジナル授業「三重の地場産業」を実施しました。
三重大学から8名、四日市大学から1名の計9名が参加し、三重県北勢地区の地場産業について現場見学を交えながら学びました。
 
1回目(2/12)はオリエンテーションと萬古焼について、じばさん三重の西浦様にコーディネートをしていただきながら現場の工場を見学しました。
見学先は全部で3か所。問屋として様々な萬古焼の商品をメーカーから仕入れ、大手スーパーや海外への物流を手掛ける「佐治陶器」、独自で開発した製品を大量生産する「華月」、一つ一つすべて手仕事で急須を専門に手掛ける「陶山製陶所」を見学させていただきました。学生達も現場の空気に刺激を受け、場内を案内してくださった社長様に次々と質問をしていました。

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2回目(2/13)は大矢知そうめんで知られる「カネスエ製麺所」と、300年続く味噌蔵「東海醸造」、三重県の伝統工芸品でもある「伊勢型紙」について現場見学を行いました。
カネスエ製麺所では小麦粉の奥深さを語る社長に学生たちは、身近な食べ物として興味津々で聞いていました。また、東海醸造では味噌の種類から歴史、味の違いなど座学と五感で学べる授業としてレクチャーしていただき、学生達は熟成年数や材料で味が大きく変わることに驚きながら試食をしていました。
鈴鹿伝統産業会館では伊勢型紙について歴史や現状、これからの課題についてお話を頂き、最近伊勢型紙の世界に飛び込んできた若手の方の様々な取組みを紹介いただきました。伝統産業は高齢化が著しく進んでいる一方で、魅力を感じた若者が飛び込んでくることが徐々に増えているようでした。

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3回目(2/17)はグループワークとして、今回見学させていただいた各事業者様や地場産業について、課題発見とその解決策について、ディスカッションを行いました。
それぞれ現場で感じたことや、考えたこと、認識した問題点やアイディアについてアイスブレイクも交えながら意見を交換しあいました。授業が少人数なので、打解けるのも早く、活発に議論が進んでいました。

4回目(2/24)は事後学習として、それぞれが感じ考えた地場産業について、その現状のデータと課題点から解決策を練ってスライドを用いて発表を行いました。
講評はじばさん三重の西浦様にお願いし、良かった点や欠けている視点、課題についてどのように掘り下げて考えるのかといったアドバイスを履修者一人一人にして頂きました。

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座学だけでなく、現場を見学し五感で学ぶことで、学生の経験値や学ぶ意欲、好奇心などを非常にかき立てる内容の授業になりました。
履修した学生は「もっと他の事業者様も見学してみたい」「座学で聞いた課題と現場で知った課題にとてもギャップがあり驚いた」「楽しく学ぶことができた。このような授業がもっと増えてほしい」と感想を述べていました。