MSFC 『多文化共生チーム』第15回インタビュー

2019.4.4

こんにちは!
MSFC『多文化共生チーム』です。

2019年 4月1日に、第15回目の取材を行いました。
今回は、東京に本社があるIT系の会社にお勤めの、楊蒼旻(ヤン チャンミン)さんです。
  

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名前: 楊蒼旻(ヤン チャンミン)

出身国: 韓国

年齢:28歳

会社:東京に本社があるIT系の会社

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インタビュー(2019年4月1日)
 

Q.来日のきっかけについて教えてください。

A.

韓国の大学生の時、情報通信工学を専攻していたのですが、機会があって2014年10月から翌年3月までの半年間、交換留学プログラムで三重大学に来ることができました。その後韓国に帰って大学を卒業し、長い就職活動期間を経て2017年4月から東京のIT系の会社で働いています。韓国で就職活動をして、日本の会社での仕事が決まったので、また日本に来ることになりました。もともと、是非日本で働きたいという強い思いがあったわけではありません。でも、せっかく日本語もできるので、就職活動の範囲を韓国だけでなく日本にも広げた結果、東京で働くことになったというのが正直なところです。

 

Q.専門が情報通信と言うことですが、どうやって日本語を勉強したんですか。

A.

小学校の頃、漢字が好きで、漢字の勉強をしていました。中学、高校に入ってからは、アニメやドラマに興味がわいてきて、日本語の勉強を始めました。それからJLPT(日本語能力試験)のN2合格を目標にして本屋で本を買って自分で勉強しました。韓国には日本語塾もたくさんありますが、私は塾へは行きませんでした。本格的に勉強したのは、実は軍隊にいるときでした。時間がある時は、自分でよく勉強していました。

 

Q.就職活動はどうでしたか。

A.

韓国は今就職難なので、とても大変でした。 私はソウル出身なので、最初はできればソウル近辺で仕事を探したいと思っていました。しかし、なかなか希望する仕事に就くことができませんでした。でも、就職活動をしているうちに、日本で就職をするための勉強会というものを見つけました。そこで仲間に出会い、一緒に勉強をして、最終的にご縁があって東京のIT系の会社に就職できることになりました。

 

Q.今はどんなお仕事をしているんですか。

A.

東京のIT系の会社で、クラウドチームに所属しています。業務としては、クラウドサーバの保守・運用・管理業務で、お客さまに貸し出ししているサーバを障害なく正常に使えるように対応する仕事です。24時間サービスを提供しているので、輪番で働いており、夜勤もあります。

 

Q.仕事や生活で困ることはありませんか。

A.

日常会話では困ったことがほとんどありませんが、最初は仕事で敬語を使って電話対応やメール対応することが大変でした。今はもう慣れましたが、慣れるまでは、しばらく周りの人の真似をしたり、メモを取ったり、口で自然に出てくるように何度も練習したりするなどずいぶん苦労しました。

 

Q.日本で就職したいと思っている留学生にアドバイスはありますか。

A.

今まで住んできた母国を離れ、日本へ就職することは簡単なことではないと思います。僕は、日本の滞在経験は旅行と三重大学での交換留学生時代の半年間がすべてでした。短い時間ではありましたが、振り返ってみると、一番成長した時期だったと思います。そして、良い思い出や良い人々とのつながりもたくさんできたので、勇気を出して就職することが出来たと思います。
留学していること自体が、何にも替えられない大切な財産だと思います。やりたいことがあれば、自分自身を信じて挑戦してみることが重要だと思います。ファイト!