こんにちは!
MSFC『多文化共生チーム』です。
2020年3月10日に、第19回目の取材を行いました。
今回は、この4月よりJTB情報システムにお勤めのチョウ・キンライ(張金磊)さんです。
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名前: チョウ・キンライ(張金磊) |
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インタビュー(2020年3月10日)
Q.来月から東京で働き始めるそうですが、今はまだ三重大学の学生ですか。
A. |
はい、人文学部の社会科学研究科に所属しています。2018年の4月に入学して、今月(2020年3月)卒業です。でも、初めて三重大学に来たのは2015年4月で、その時は三重大学の協定校である中国の延辺大学の交換留学生として来日しました。この交換留学の時期、2015年の7月に日本語能力試験のN1を受験して合格しました。1年間の交換留学を終えた後、延辺大学に帰って2017年6月に卒業し、2017年10月から2018年3月まで人文学部の研究生としてまた三重大学に在籍しました。その研究生の時期に人文学部の大学院の入学試験を受験して合格し、今に至ります。 |
Q.三重大学と中国の大学での専攻は何でしたか。
A. |
三重大学人文学部では国際経済論、特に貿易摩擦について研究しましたが、中国の延辺大学にいる時は日本語が専攻でした。延辺大学では他の分野の勉強もできる環境でしたが、私は日本語の勉強に専念したいと思っていました。でも、中国の大学の4年生の時に、コンピュータ系の会社でインターンシップをしました。今回就職活動をするにあたっても、外国人の強みが生かせる旅行会社とIT関係の会社をターゲットにしていました。時代の先端を行くITという分野に興味があったからなのですが、結果的に、JTBという旅行会社の子会社であるJTB情報システムから内定をいただけたので、中国の大学にいた時からの日本語の勉強やコンピュータ会社でのインターンシップの経験を含め、全てが繋がっているような気がします。 |
Q.日本での留学先として、どうして三重大学を選んだのですか。
A. |
実は、今、私は授業料を免除してもらっています。私が通っていた中国の延辺大学と三重大学は協定校なのですが、三重大学には、「協定校出身者を対象とした優遇制度 |
Q.どのように日本での就職活動を続けましたか。
A. |
基本的には日本人の学生と同じスケジュールだったと思います。私は大学院1年目の後半、12月くらいから情報収集を始めました。その後、計23社くらいに申込書類を提出しましたが、そのうち8社の面接に進みました。その8社のうち7社は旅行会社で、1社は製造業でした。そしてJTB情報システムの面接を受けて内定をいただいたので、私はそこで就職活動を止めました。 |
Q.就職先には、他にも外国人の社員の方がいるのですか。
A. |
はい、いると聞いています。外国人の社員の方は全部で10名くらいだと聞いていますが、その中で中国人は3名だそうです。外国とのやりとりをする仕事を除けば、全部日本語で仕事をするのだと思います。 |
Q.将来は、ずっと日本に住み続けたいと思いますか。
A. |
そうですね。日本に住み続けたいと思います。でも、将来のことははっきりとは分かりません。私が日本で就職活動をしている時、中国に住んでいる私の両親は私を応援してくれましたが、口には出さなくても「我が子に近くにいて欲しい」という親の気持ちを感じました。もう両親も若くはないですから、私も色々考えるところはあります。私は日本に来て以来、年に二回くらいのペースで帰省していますが、今はコロナウィルスの影響で帰れません。できることなら、就職前に一度帰って両親に会いたかったのですが。 |
Q.とても一般的な質問ですが、日本で生活していて困ったことはありますか。
A. |
特に困ったことはなかったというのが本音です。強いて言うなら、言語の問題を除けば、日本は夜にあまり電車が走っていないと感じます。中国では夜でも電車は比較的多いと思います。また、物価が高いこと、それから、何をするにも色々な手続きが多いことも挙げられますね。あとは、(これは今でも分からないことなのですが、)日本人の人たちが私たち外国人のことをどう思っているかでしょうか。嫌いとまでは行かないかもしれませんが、距離を感じることがあります。 |
Q.最後に、この記事に載せる写真を撮らせてもらってもいいですか。
A. |
いいですよ。でも、昨日歯医者に行って親知らずを抜いたばかりなので、頬が腫れていますよ(笑)。 |