MSFC 『多文化共生チーム』第22回インタビュー

こんにちは!
MSFC『多文化共生チーム』です。
2020年3月16日に、第22回目の取材を行いました。

今回は、2017〜2018年に交換留学生として三重大学に在籍し、今年の6月から公文教育研究会にお勤めになる予定のジョネルさんです。

 

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名前: ジョネル・マスリエ=ライダさん

出身国: フランス

年齢:24歳

勤務先:公文教育研究会(https://www.kumon.ne.jp/corporate/index.html)

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インタビュー(2020年3月16日)
 

Q.三重大学の交換留学生だったのはいつですか。

A.

 私は2017年10月から2018年8月まで、三重大学の協定校のリール大学の交換留学生として、三重大学に在籍していました。リール大学では日本語日本文化を専門としていましたが、それとは別に外国人を対象としたフランス語教育の勉強もしていました。日本に留学している時に日本語能力試験のN2を受験して不合格でしたが(笑)、2019年の7月にもう一度受けて合格することができました。その7月にリール大学を卒業しました。

 

Q.どうやって日本での仕事を見つけましたか。

A.

 まず、日本に留学していた時に、色々情報収集をしました。また、その時期に、伊勢志摩のゲストハウスと伊賀のケーブルテレビ会社でインターンシップをしました。交換留学を終えてフランスに帰ってからも、インターネットを使って、どうしたら日本で就職できるかについて調べました。その頃、私が日本に留学する前に、リール大学に日本のConnect Job Plus(https://job.connectiu.com/en/plus/)という会社の人が来て、日本での就職について色々説明してくれたことを思い出しました。そしてそのConnect Job Plusのサイトを検索すると、2019年の11月にロンドンでジョブフェアがあるという情報が載っていましたので、そのジョブフェアに参加しました。でも、そのジョブフェアに参加する前に、まず参加の許可をもらうための面接がありました。その面接では、「どうして日本で働きたいのか」、「大学で何を勉強しているのか」、「日本に留学した経験があるか」などの質問を聞かれ、日本語能力をチェックされました。その面接に合格してロンドンのジョブフェアに参加することができたのですが、そのジョブフェアには、ANAとか三菱とかJRなどの大きな会社がたくさん来ていました。

 

Q.そのロンドンのジョブフェアで内定をもらったのですか。

A.

 いいえ、私はそこでは一つも内定をもらえませんでした。でも、その場で、Connect Job Plusの人が、12月に東京でもジョブフェアがあり、また航空券代を負担してくれると教えてくれましたので、私はその東京のジョブフェアにも参加しました。そして、その東京のジョブフェアで、4つの会社から内定をもらうことができたので、大成功だったと思います。今年の6月から大阪で働き始めますが、今はまだフランスにいます。(筆者注:このインタビューはfacebookのビデオ電話で行いました。)

 

Q.内定を4つももらったのはすごいですね。どこの会社から内定をもらったんですか。

A.

 バイクのメーカーと、サービス業の二社と、公文という会社です。私はその中から公文を選びましたが、それは、私は教育には前から興味があって、大学で教育の勉強もしていたからです。その勉強を通して、そして自分自身の経験からも、教育は人の人生に大きな影響を与えることができると学びました。教育によって子どもの将来の選択肢が広がりますので、子ども達の役に立ちたいと思って、私は公文を選択しました。

 

Q.公文で働き始めたら、どういう仕事をするのですか。

A.

 私はグローバルネットワークチームというところに入って、English Immersion Campという企画に携わります。これは日本の子ども達が英語を勉強するための企画です。そのチームでは外国人の社員は私だけではなくて、ベトナム人やシンガポール人の方もいます。ですから、仕事は日本語と英語の両方を使うことになると思います。まだ仕事は始まっていませんが、つい最近、東京で研修がありましたので、日本に行きました。その研修は2日間だけでしたが、私は日本滞在を延長して、東京の日本語学校で1ヶ月間のコースを受講してきました。

 

Q.日本で仕事を始めるにあたって、心配なことはありますか。

A.

 初めは日本語に関する心配が大きくて、特に敬語がうまく使えるかどうか不安だったのですが、チームリーダーと話してみると、リーダーは英語がとても上手な方なので安心しました。今は仕事を始めるのが楽しみだという気持ちです。今、会社から就労ビザ申請のために必要な書類が届くのを待っていて、それが届いたら私はフランスにある日本大使館に行って手続きをする予定です。でも、最近はコロナウィルスの影響が心配です。今フランスでは、コロナウィルスのために、食料品店、薬屋、銀行などを除くほとんどのお店が閉まっていますので、私は基本的にずっと家にいて勉強などをしています。

 

Q.ジョネルさんが日本で就職することについて、ご家族はなんと言っていますか。

A.

 応援してくれています。私も、日本で働くことが楽しみです。将来的には、もしかしたら母国フランスに帰ってくるかもしれませんが、今は日本に住み続けたいという希望の方が強いという気持ちです。

 

Q.最後に、日本で働きたいと思っている外国人留学生にアドバイスをください。

A.

 私はフランスにいながら日本での仕事を探しました。インターネットで情報を集めている時に、「日本で就職するのは無理だ」という意見をよく見かけました。でも、日本語をしっかり勉強して就職活動を頑張ったら、母国にいても仕事は見つかると思います。努力することが大事です。