MSFC『ヒトチズプロジェクト』①
縁もゆかりもなかった女子大学生が惚れた三重県奥津地区の話
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津駅から2時間。JR名松線の終点「伊勢奥津駅」をめざす。 |
こんにちは、生物資源学部の森林資源学を専攻する岡田です。
突然ですが皆さん、伊勢本街道奥津宿をご存じですか?
三重県津市美杉町にある奥津(おきつ)宿は
かつて伊勢本街道の宿場町として、昭和初期には林業で栄えた町でした。
70年前には約800人が暮らす賑やかな町でしたが、現在は約4分の1にまで減少し、
シャッター街ならぬ「のれん街」としてかつての景観を残しています。
現在、私はこの奥津宿(約4㎞)の昭和初期の様子を
絵地図てぬぐいに表し、販売する活動を行っています。
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活性化のため、奥津ではかつての屋号を表すのれんを軒先にかけている
「はるのん」古民家を改装したおしゃれなカフェ。
名松線開通前は丸太の筏流しをしていたそうです(?)
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「奥津宿の昔の様子を知りたい」
都市部から山で隔離されたこの町で、人々が映画を楽しみ、魚を買い、
子どもたちが駄菓子屋に走る様子を想像する。
建物の軒先にかけられた屋号を表すのれん、それだけでは伝わらない
生き生きとした様子を表したい。
「三重大生のお出かけ先の選択肢の一つに、奥津を。」
この想いから絵地図作りが始まりました。
絵地図作りと言っても、はじめは絵地図でもなく昭和初期でもなく、もちろん
てぬぐいでもありませんでした。
変わらないのは奥津であることのみ。
Facebookページには絵地図のアイコンに関する詳細がございますが、
このブログでは、〈伊勢奥津宿のれん地図〉が生まれるまでのストーリーを
3本立てでご紹介していきたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
次回は「ちっぽけな学生の声に耳を傾けてくれる大人の存在」のお話です。
ヒトチズプロジェクト〈アトリエ「まーりー」〉
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