MSFC『ヒトチズプロジェクト』③
奥津宿のてぬぐい製作を通して見えたもの
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柏森さん「たえ子さんはレベチのお嬢さんでね。
おしとやかで気品に溢れて、そう言うといつも謙遜しなさるのよ」
岡田「私も気品溢れる女性になろう」(スッと背筋をのばす)
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こんにちは、今もまだ気品あふれる女性になることを諦めていない岡田です。
第3回目はてぬぐい製作を通して得た学びをまとめて締めとさせていただきます。
一番伝えたいことを先にお伝えします。
この絵地図に込めたメッセージは2つ。
1.身のまわりにある歴史や人と対話し、今を生きる自分を見つめて
2.林業とその地域の関係に目を向けて
日々あたりまえが変化するVUCAの時代。
少子高齢化社会、AIの普及、世界的パンデミック...
不安と期待が入り混じり、大事なものを見失ってしまいそうです。
だからこそ歴史や人との対話を通して
今を生きる「自分」を見つめることが重要だと私は思うのです。
70年前、この町の主要産業は林業であり、山主・木こり・炭焼き・製材屋
が立ち並んでいました。
しかし、燃料革命、住環境の変化、安価な木材需要の高まりによって
山は「お荷物」とさえ言われるようになりました。
てぬぐいの左と右で実際の町と比較してみてください。
今ではほとんどが空き家か廃墟でその衰退は一目瞭然です。
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日々新しいものが生まれては消えていきます。奥津も例外ではありません。
林業の町の衰退を目の当たりにして、これから私はどう行動するのか。
全国各地で小規模製材所の減少、補助金でやりくりする経営状況、所有者不明の山林...
林業の課題は山積みですが、私は「流通」の面で木材需要の問題に
取り組んでいきたいと思うようになりました。
消費者へ適材適所に届けるため、日本の山林・林業の現状を知ってもらいたい。
そういった願いもこの地図に含まれています。
活動の目的は
「この絵地図をきっかけに奥津に興味を持つ人が増え、実際に訪れてくれること」
やっとスタートラインに立ちましたが、これをきっかけに奥津に興味を持った!
または行ってみた!という方がいらっしゃいましたら、
ご一報くださると嬉しく思います。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
ヒトチズプロジェクト〈アトリエ「まーりー」〉
MSFC3年 岡田まり